ジョゼと虎と魚たち

ジョゼと虎と魚たち

10.29(Fri.) キノシネマ他、全国順次公開
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INTRODUCTION

不朽の名作が、時を超えて、いま新たな物語として甦る─
韓国の人気俳優ダブル主演!美しくも儚い純愛ラブストーリー 

 田辺聖子の同名短編小説を犬童一心監督が妻夫木聡と池脇千鶴を迎えて実写映画化した『ジョゼと虎と魚たち』。その年の数々の映画賞を受賞し、20年近く経った今も全く色褪ることなく、青春恋愛映画の金字塔として愛され続けている。そして今年、日本映画史に足跡を残した珠玉作が、昨今勢いのある韓国映画界の手によってリメイクされ、新たな究極の純愛ラブストーリーとして生まれ変わる──。
 主人公のジョゼを演じたのは「知ってるワイフ」や「ある春の夜に」などに出演し、韓国ドラマ界で“ラブコメの女王”として活躍するハン・ジミン。『虐待の証明』では、韓国最大の映画賞で主演女優賞を受賞するなど幅広い演技力が高く評価されている。そして、青年ヨンソク役には、Netflixの人気ドラマ「スタートアップ:夢の扉」に主演するなど、いま最もホットな若手俳優であるナム・ジュヒョク。監督を務めたキム・ジョングァンは、日本実写版のエッセンスを巧みに取り入れながら、四季が織りなす映像美を背景に、官能的でみずみずしい美しさにあふれた二人の物語を撮り上げた。

STORY

ジョゼとヨンソクの“奇跡の純愛”が映画館であなたを待っている

 卒業を控えた大学生のヨンソクは、ある日、道端に倒れている車椅子の女性に遭遇する。彼女家まで送り届けたヨンソクは、お礼に夕飯を振る舞われる。足が不自由な彼女は祖母と二人で暮らしていた。ジョゼと名乗る彼女は本で知識を得ることが好きで、独特な感性をもつ。そんな自分だけの世界観をもつ魅力的なジョゼに、ヨンソクは段々と興味をもっていく。
 時々ジョゼの家を訪れるようになったヨンソクは、ジョゼには親がいなく、養護施設から逃げ出し、おばあさんに拾われてから自分の世界に閉じこもっている事を知る。その事実を知り、ジョゼへの想いを強くしたヨンソクは、大学の女友達のツテを頼って、市の補助金でジョゼの家の改装にこぎつける。だが、ヨンソクと女友達の親密そうな雰囲気を察したジョゼは彼を拒絶するのだった──。

CAST

ハン・ジミンジョゼ

1982年生まれ。学生の頃からモデルとして活躍をし、「屋根部屋のプリンス」(12)で注目を集め、「知ってるワイフ」(18)など、日本でも話題のテレビドラマに数多く出演をする。近年では数多くの映画にも出演し、幅広い演技力が高く評価され、『虐待の証明』(20)では青龍映画賞の主演女優賞を受賞している。
【主な出演作】 
「ジキルとハイドに恋した私」(15)、『それだけが、僕の世界』(18)、「ある春の夜に」(19)

ナム・ジュヒョクヨンソク

1994年生まれ。俳優だけでなく、モデルやバラエティー番組など多彩に活躍をする。「恋するジェネレーション」(15)で主演に抜擢され、『安市城 グレート・バトル』(19)では、韓国映画評論家協会賞の新人俳優賞など数々の新人賞を獲得した。近年では主演作「スタートアップ:夢の扉」が世界中で大ヒットをした。
【主な出演作】 
「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」(16)、「ハベクの新婦」(17)、「まぶしくて ―私たちの輝く時間―」(19)

STAFF

キム・ジョングァン脚本・監督

1975年生まれ。短編映画『How to Operate a Polaroid Camera』(04)で監督デビューを果たし、韓国国内の複数の映画賞を受賞した。日本と韓国を舞台にしたオムニバス青春ドラマ『まぶしい一日』(06)や、5組のカップルが登場する『もう少しだけ近くに』(10)など、官能的な映像と微細な味わいのある演出を特徴に、独自の世界観を作り上げている。

COMMENT

犬童一心さん映画監督

ジョゼは、永遠だ。韓国で生まれたジョゼにも溢れる魅力があって、心うたれる。
彼女の強がりや、不器用さや、諦めや、欲望や、優しさや、何もかもが忘れられない。
日本の「ジョゼと虎と魚たち」の「恋」はぶつかるように描いたけど、韓国の「恋」は慈雨のように沁みてきた。 
ジュヒョクさんとジミンさんの演技に目を見張りました。素晴らしいです。

花澤香菜さん声優・女優・歌手

幸せを感じたあとに押し寄せる怖さ。  
これは一瞬のものかもしれない、というざらっとした気持ちが、ジョゼを通して蘇ってきました。
ジョゼとヨンソクのかけがえのない美しい時間を、ずっと見ていたかったです。

村上佳菜子さんプロフィギュアスケーター

心がギューッとなりました。
人は誰でも支えがないと生きていけないということも改めて思いました。
一つ一つの映像が細かいところまで素敵で、自分が想像するイメージを表現されているような感覚で、
まるで小説を読み進めているような気分になりました。

真野恵里菜さん女優

突然出会った2人が互いに惹かれ合い、相手のことを知れば知るほど近づきたくなる想いと、 
知れば知るほどに自分の気持ちに蓋をして遠ざかろうとする想いはどちらも共感できました。
幸せとは何か、そんなことを考えながらラストは涙が溢れました。

三吉彩花さん俳優・モデル

ゆっくりと流れていく四季折々のリアルな時間。 
それとは裏腹に鼓動が早くなるかのようにぐっと縮まる二人の距離。
静けさの中に熱く流れる涙が今でも鮮明に映像として自分の中に溢れてくる。
そんな忘れられない景色が幾つもある作品でした。

玉城ティナさん女優・モデル

嘘が入り込む隙間もないくらい、ただ信じるしかなかった日があった。 
そうするとどんな世界でも全て肯定してくれた。画の中に暗がりと光が同時に描かれていて、
赤や黄や青、他にも沢山の色が集まって黒になっているんだよ、という誰かに言われた言葉をふと思い出しました。
若い時に知らなきゃ良かった、と感じた事もいつか記憶として助けてくれる、
きっと、そうだといいな、と思っています。

宇垣美里さんフリーアナウンサー

自然光で彩られた美しい映像で語られる
確かに存在した愛の始まりとその終わり
たとえ永遠でなくても、その思い出をぎゅっと抱えて生きていける。
そんな出会いが人生にはある。
深く切なく静かな余韻に胸がじんわりと温まるのを感じた。

マキヒロチさん漫画家

静かに美しく蘇ったジョゼ。 
道端で泣き出すことも一人だけで車椅子を
颯爽と漕ぐ姿を見せることもない二人の永遠を、   
もう一度信じたくなる。