弟とアンドロイドと僕

弟とアンドロイドと僕

2022.1.7(Fri.) キノシネマ他、全国順次公開
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INTRODUCTION

阪本順治監督×豊川悦司主演で贈る“究極の孤独”を描いた禁断の問題作

阪本順治が「これを撮らなければ自分は先に進めない」という覚悟で取り組んだ本作。前作『一度も撃ってません』のドライなユーモアから一転し、自身の人生観や思索の後が色濃く反映した禁断の問題作となっている。主人公の桐生薫を演じたのは、日本映画を代表する俳優・豊川悦司。阪本監督は脚本執筆前から主演に豊川をイメージ。ルックスや空気感も含め、役者としての持ち味を生かしつつ特異なキャラクターを創造した。義理の弟役には、エッジの利いた芝居に磨きがかかる安藤政信。父親役にはベテラン・吉澤健。ほかにも風祭ゆき、本田博太郎など個性的な演技派ががっちりと脇を固めている。 

STORY

僕は、ずっと、フィクションだった。

主人公の桐生薫は、孤独なロボット工学者。子どもの頃からずっと、自分が存在している実感を抱けないまま生きてきた。そんな不安を打ち消すため、今は誰も訪れない古い洋館で、「もう一人の“僕”」として、自分そっくりのアンドロイド開発に没頭していた。そんなある日、ずっと会っていなかった腹違いの弟が桐生のもとに訪れる。寝たきりの父親。駅で出会った謎の少女。様々な人々が交錯する中、桐生ともう一人の“僕”の間には“ある計画”があった──。

CAST

豊川 悦司桐生 薫 / ”僕”

『3-4×10月』(90/北野武監督)の沖縄のヤクザ組長役で注目される。『12人の優しい日本人』(91/中原俊監督)、『きらきらひかる』(92/松岡錠司監督)、『課長 島耕作』(92/根岸吉太郎監督)と続けて映画に出演し、これらの作品出演に対し93年第14回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第16回日本アカデミー賞新人賞、第18回おおさか映画祭助演男優賞を受賞。その後、『Love Letter』(95/岩井俊二監督) 、『八つ墓村』(96/市川崑監督)、
テレビドラマでは「NIGHT HEAD」(92~93・CX)、宮沢りえと共に主演した「青春牡丹燈籠」(93・NHK)、同年NHK大河ドラマ「炎立つ」、「この世の果て」「この愛に生きて」(94・CX)に出演し、主演ドラマ「愛していると言ってくれ」(95・TBS)、「青い鳥」(97・TBS)が大ヒット。
阪本順治監督作品としては『傷だらけの天使』(97)に主演して以来、『顔』『新・仁義なき戦い。』(00)など多数出演。
近年の主演映画に『愛の流刑地』(07/鶴橋康夫監督)、『サウスバウンド』(07/森田芳光監督)。『今度は愛妻家』(10/行定勲監督)、『必死剣 鳥刺し』(10/平山秀幸監督)で報知映画賞主演男優賞、ヨコハマ映画祭主演男優賞、キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞を受賞。また新藤兼人監督の遺作『一枚のハガキ』(11)で主演を務める。以降も『後妻業の女』(16/鶴橋康夫監督)、『3月のライオン』(17/大友啓史監督)、『ブルーハーツが聴こえる~1001のバイオリン~』(17/李相日監督)、『ラプラスの魔女』(18/三池崇史監督)、『パンク侍、斬られて候』(18/石井岳龍監督)、『パラダイス・ネクスト』(19/半野喜弘監督)『ラストレター』(20/岩井俊二監督)、山本五十六を演じ注目を集めた『ミッドウェイ』(20/ローランド・エメリッヒ監督)、『いとみち』(21/横浜聡子監督)、『子供はわかってあげない』(21/沖田修一監督)、『鳩の撃退法』(21/タカハタ秀太監督)など映画中心に活躍。

安藤 政信 山下 求

1975年生まれ、神奈川県出身。1996年、『キッズ・リターン』(北野武監督)でスクリーン・デビュー。日本アカデミー賞新人俳優賞、報知映画賞新人賞、毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞、ゴールデン・アロー賞映画新人賞など数多くの賞を獲得する。『バトル・ロワイアル』(00/深作欣二監督)、『69 sixty nine』(04/李相日監督)など幅広いジャンルの作品に出演。さらに『花の生涯〜梅蘭芳〜』(09/チェン・カイコー監督)、『セデック・バレ』(11/ウェイ・ダーション監督)、『無無眠』(15年/ツァイ・ミンリャン監督)などアジアにも活躍の場を広げている。近年の主な出演作は『GONINサーガ』(15/石井隆監督)、『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』(16/山口雅俊監督)、『スティルライフオブメモリーズ』(18/矢崎仁司監督)、『劇場版コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―』(18/西浦正記監督)、『きらきら眼鏡』(18/犬童一利監督)、『デイアンドナイト』(19/藤井道人監督)、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(21/大友啓史監督)、『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(21/江口カン監督)などがある。

風祭 ゆき 山下 春江

1953年生まれ。東京都出身。1977年、新藤兼人監督の『竹山ひとり旅』でスクリーン・デビューを果たす。1980年、現在の「風祭ゆき」名義で、にっかつロマンポルノ作品『赤い通り雨』(小原宏裕監督)に主演。小沼勝監督、西村昭五郎監督などとロマンポルノ黄金期を支えた。同時に『セーラー服と機関銃』(81/相米慎二監督)、『十階のモスキート』(83/崔洋一)など一般映画でも活躍。テレビ、舞台に活動の場を広げ、演技派女優としての地位を確立する。2003年にはクエンティン・タランティーノ監督に請われ、『キル・ビル』に出演した。近年の映画出演作には『岬の兄妹』(18/片山慎三監督)、『ミセス・ノイズィ』(19/天野千尋監督)などがある。

本田 博太郎 臼井 歓

1951年生まれ。茨城県出身。1979年、蜷川幸雄演出の舞台『近松心中物語』の主演を急遽代役で務め、注目を浴びる。同年の舞台『ロミオとジュリエット』(蜷川幸雄演出)でゴールデン・アロー賞演劇部門新人賞を受賞。以後は映画・ドラマ・舞台と活躍の場を広げ、膨大な作品に出演する。日本を代表する名バイプレーヤー。主な映画出演作には『カミュなんて知らない』(06/柳町光男監督)、『それでもボクはやってない』(07/周防正行監督)、『桜田門外ノ変』(10/佐藤純彌監督)、『藁の楯』(13/三池崇史監督)などがある。

片山 友希 少女

1996年生まれ。京都府出身。十代で俳優として活動を始め、『ここは退屈迎えに来て』(18/廣木隆一監督)、『君が世界のはじまり』(20/ふくだももこ監督)などで注目を浴びた新星。最近の映画出演作は『あの頃。』(21/今泉力哉監督)、『茜色に焼かれる』(21/石井裕也監督)など、公開待機作には『フタリノセカイ』(2022年1月14日公開予定/飯塚花笑監督)などがある。

吉澤 健 山下 栄一

1946年生まれ。神奈川県出身。唐十郎主宰の状況劇場に参加。その後、70年代から映画に進出。『セックス・ライダー 濡れたハイウェイ』(71/蔵原惟繕監督)、『空、みたか?』(72/田辺泰志監督)、『天使の恍惚』(72/若松孝二監督)などの作品に主演する。主な映画出演作は『爆裂都市』(82/石井聰互監督)、『その男、凶暴につき』(89/北野武監督)、『獅子王たちの夏』(91/高橋伴明監督)、『キャタピラー』(10/若松孝二監督)、『青い青い空』(11/太田隆文監督)、『龍三と七人の子分たち』(15/北野武監督)、『凪待ち』(19/白石和彌監督)などがある。

STAFF

阪本順治脚本・監督

1958年生まれ、大阪府出身。大学在学中より、石井聰亙(現:岳龍)、井筒和幸、川島透といった監督たちの現場にスタッフとして参加する。1989年、赤井英和主演の『どついたるねん』で監督デビューし、日本映画監督協会新人賞、ブルーリボン賞最優秀作品賞など多くの映画賞を受賞。藤山直美を主演に迎えた『顔』(00)では日本アカデミー賞最優秀監督賞、毎日映画コンクール(日本映画大賞、監督賞、女優主演賞など)、キネマ旬報の日本映画ベスト・テン1位など、主要な映画賞を総なめにした。以降も幅広いジャンルで活躍。2016年、藤山直美と16年ぶりに再タッグを組んだSFコメディ『団地』では第19回上海国際映画祭にて金爵賞最優秀女優賞を獲得した。その他の主な作品は、『KT』(02)、『亡国のイージス』(05)、『魂萌え!』(07)、『闇の子供たち』(08)、『座頭市THE LAST』(10)、『大鹿村騒動記』(11)、『北のカナリアたち』(12)、『人類資金』(13)、『ジョーのあした─辰𠮷𠀋一郎との20年─』(16)、『エルネスト もう一人のゲバラ』(17)、『半世界』(19)、『一度も撃ってません』(20年)などがある。豊川悦司を主演に迎えた作品は、『傷だらけの天使』(97年)、『新・仁義なき戦い』(00年)に続いて、本作『弟とアンドロイドと僕』が3本目となる。