キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱

キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱

10.14(Fri.) キノシネマ他、全国順次公開
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INTRODUCTION

人類史上初ノーベル賞を2度受賞した天才科学者キュリー夫人の知られざる激動の半生を描く

その名を誰もが一度は聞いたことがある歴史上の偉人、キュリー夫人。1903年にノーベル物理学賞、1911年に同科学賞を受賞し、これは人類史上初の快挙で、現在も同賞を2度受賞した事のある唯一の女性である。その彼女が夫と共に発見した放射性元素は科学の常識を覆し、癌治療に活用され多くの人々の命を救った一方で、核兵器として戦争の道具で使われ、人類に様々な面で大きな影響を与えた事はあまり知られていない。本作ではそんな彼女の輝かしい業績とは裏腹に、愛する夫との出会いと別れから、女性や移民である事で差別を受けてきた、知られざる波乱に満ちた激動の人生の“光と影”に焦点を当てた衝撃の実話となっている。

STORY

その愛と情熱は、やがて世界を変えた──

19世紀、パリ。ポーランド出身の若き女性研究者マリ・スクウォドフスカは、ソルボンヌ大学から性差別を受け、ろくに研究の機会を与えられないでいた。そんな中、同僚の科学者ピエール・キュリーと運命的な出会いを果たした彼女は、結婚してキュリー夫人となる。彼の支援で研究に没頭した彼女は、ラジウムとポロニウムという新しい元素を発見したことから夫婦でノーベル賞を受賞する。科学界を席巻するが、ふたりの幸せは長続きせず、夫は不慮の事故死を遂げてしまう──。さらに、彼女が発見したラジウムは癌細胞の治療に役立つ一方、核兵器としても利用されるようになり、彼女の苦悩は深まっていくのだった。

CAST

ロザムンド・パイクマリ・キュリー

1979年1月27日、イギリス生まれ。2002年に『007/ダイ・アナザー・デイ』でボンドガールに抜擢されスクリーンデビューし、『リバティーン』(04)で英国インディペンデント映画賞助演女優賞を受賞。その後、デヴィッド・フィンチャー監督作『ゴーン・ガール』(14)での演技が話題となりアカデミー賞®、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネート。『パーフェクト・ケア』(20)では、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞。その他の出演作に『プライドと偏見』(05)、『サロゲート』(09)、『17歳の肖像』(09)、『タイタンの逆襲』(12)、『アウトロー』(12)、『しあわせはどこにある』(14)、『プライベート・ウォー』(18)、『エンテベ空港の7日間』(18)などがある。

サム・ライリーピエール・キュリー

1980年1月8日、イギリス生まれ。インディーズバンド「10,000シングス」のフロントマンとして活動後、『コントロール』(07)で映画デビュー。同作で英ロックバンド「ジョイ・ディヴィジョン」のボーカル、イアン・カーティスを演じ一躍脚光を浴び、2008年英国アカデミー賞ライジング・スター賞にノミネートを果たす。その他の出演作には『ロシアン・ルーレット』(10)、『オン・ザ・ロード』(12)、『ビザンチウム』(12)、『マレフィセント』シリーズ(14・19)、『高慢と偏見とゾンビ』(16)、『フリー・ファイヤー』(16)、『ウェイ・ダウン』(21)などがある。

アナイリン・バーナードポール・ランジュバン

1987年5月8日、イギリス生まれ。幼い頃から役者を志し、14歳の時にTVシリーズ「Jacob's Ladder(原題)」(03)で俳優デビュー。王立ウェールズ音楽演劇大学を卒業後、2010年にミュージカル「春のめざめ」でローレンス・オリヴィエ賞主演男優賞(ミュージカル部門)を受賞。歴史アクション『アイアン・クラッド』(10)で映画デビューし、その後トム・ハーディ主演『レジェンド 狂気の美学』(15)やクリストファー・ノーラン監督作『ダンケルク』(17)などに出演。その他の映画作品に『やっぱり契約破棄していいですか!?』(18)、『どん底作家の人生に幸あれ!』(19)、『ザ・ゴールドフィンチ』(19)などがある。

アニャ・テイラー=ジョイイレーヌ・キュリー

1996年4月16日、アメリカ生まれ。モデルとしてキャリアを始め、2015年のロバート・エガース監督作『ウィッチ』がサンダンス映画祭で高い評価を受け、英国アカデミー賞ライジング・スター賞にノミネート。その後、M・ナイト・シャマラン監督作『スプリット』(17)と続編『ミスター・ガラス』(18)で注目を集め、Netflixの大ヒットTVシリーズ「クイーンズ・ギャンビット」(20)ではゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞。その他の出演作に『ニュー・ミュータント』(20)、『ラストナイト・イン・ソーホー』(21)など。今後の出演作にサーチライト・ピクチャーズの新作『ザ・メニュー』(22)などがある。

STAFF

マルジャン・サトラピ監督

1969年11月22日、イラン生まれ。14歳の時に亡命。ウィーンを経て、ストラスブールでイラストレーションを学ぶ。その後、「ニューヨーカー」や「ニューヨーク・タイムズ」などでイラストレーターとして活躍。2007年には、世界的ベストセラーとなった自伝的コミックを自らメガホンを取りアニメーション映画化した『ペルセポリス』が、カンヌ国際映画祭で審査員賞、そしてセザール賞でも新人監督賞と脚色賞を受賞。2005年には、再び自身のコミックを映画化した初の実写作品『チキンとプラム ~あるバイオリン弾き、最後の夢~』(11)を手掛ける。その他作品に、ライアン・レイノルズ主演、ジェマ・アータートン、アナ・ケンドリック出演の異色のダーク・サイコ・コメディ『ハッピーボイス・キラー』(14)など。

ジャック・ソーン脚本

1978年12月6日、イギリス生まれ。「恥はかき捨て」(04~13)、「Skins-スキンズ-」(11)などTVドラマの脚本家としてキャリアをスタート。映画作品では、『幸せになるための5秒間』(14)、ジュリア・ロバーツ主演の『ワンダー 君は太陽』(17)、エディ・レッドメインとフェリシティ・ジョーンズが再共演した話題作『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』(19)、Netflix配信の『エノーラ・ホームズの事件簿』(20)などを担当。その他に、ローレンス・オリヴィエ賞、トニー賞を含む60以上の演劇賞を受賞し、世界中で大ヒット中の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」や、名作『キング・コング』のブロードウェイ版ミュージカルの脚本なども手掛ける。

ティム・ビーヴァン製作

1957年12月20日、ニュージーランド生まれ。エリック・フェルナーと共にワーキング・タイトル・フィルムズの会長を務める。2人は100本以上の作品を製作、これまでに計85億ドルを稼ぎ出し、14のオスカーを獲得。代表作に、『デッドマン・ウォーキング』(95)、『ファーゴ』(96)、『エリザベス』(98)、『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ、『つぐない』(07)、『レ・ミゼラブル』(12)、『博士と彼女のセオリー』(14)、『リリーのすべて』(15)、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(17)、『シラノ』(21)など。全米製作者組合(PGA)のデヴィッド・O・セルズニック特別功労賞、英国アカデミー賞の生涯功労賞などを受賞している。

COMMENT

ゆきりぬYouTuber

同じ理系の女性として、この作品に出会えてよかった。
キュリー夫人の男性社会に生きる女性として葛藤する姿がリアルで印象的だった。
現代社会でキャリアや結婚、出産に悩める女性たちにとって非常に勇気を与えてくれると思う。

磯貝初奈フリーアナウンサー

キュリー夫人の才能を真っ直ぐに尊敬し、
その包容力で全てを受け入れていた夫ピエールの温かさが眩しいです。
偉大な研究の影の部分には胸が詰まりましたが、
光を享受している以上、影を直視することも不可欠だと改めて実感しました。

山崎まどかコラムニスト

偉人伝に登場する「キュリー夫人」像を解体するような、
ベル・エポックのパリに生きる女性としてのマリー・キュリーの物語が新鮮! 
彼女の信念は闇を照らす光になり、自分や他人を傷つける災いにもなる。
ロザムンド・パイクはそんな情熱的で厄介な女を演じさせると、これ以上ないほど輝く。

奥浜レイラ映画・音楽パーソナリティ

ロザムンド・パイクは近年、演じるべき役柄を意識的に選び世に問う。
ないことにされがちな女性の才能、汚れたものとして秘されがちな野心や欲望を肯定し
「こうであってほしい」と望まれる画一的な女性像を壊す。
演じることで社会を前進させる逞しさ。今作も目が離せなかった。